生きるってこと
毎週、火曜と木曜の午前中にお伺いしている
お客様で「NPO法人」さんがあって、
サイトの更新作業を現地で行っています。
こちらのお客様は、私が独立した最初から
ずーっとお仕事を継続している唯一のところで
金額的には、かなーりお安いですが
関連のお仕事を頂いたり
古いプリンタやパソコンを頂いたり
お食事会に呼ばれたり(ハモやアンコウの時ね)
行くたびに、みなさんと同じように
おやつやお取り寄せものをおすそ分け頂いたり
なんだか、その法人の一員としてかわいがってもらってます。
先日、そちらの事務局長が2年の闘病の末
亡くなられました。1/19のことでした。
昨年末から調子を落とされながらも
毎日お仕事に来られていて、いつもいつも笑顔で。
年明けも本当に普通にお仕事をして
1/7(木)にエクセルのプリントアウトの方法をご説明して
「ありがとなー」なんて明るく笑っていたのに
次の週からお休みされて、1週間で亡くなられたんです。
その方は、ガンの放射線治療に関して
かなりの功績をあげられた方なので
天皇陛下から「瑞宝双光章」だったり、
科学技術長官賞、愛知県知事賞などを頂いている
とても素晴らしい先生なんです。
ご自身がそのガンになられた際には
「これで患者の気持ちがわかる」なんて明るく言って
本当に前向きだし、仕事熱心な方でした。
その前向きさで、たくさんの方を救ってきたんだと思う。
聞いたら、半年前くらいから検査の数値的には
仕事に来ることも不可能なくらいだったらしい。
もちろんご本人はプロなので、数値を見ればわかるはず。
それでも仕事に来続けていたんです。
どれほど限界ギリギリだったんだろうか。
それとも、働くから生きる気力が湧いていたのか。
どちらだとしてもスゴいことだなーと思う。
今わの際の言葉は「精中委(NPO法人の通称)」だったと聞き
どれほど、仕事に命を懸けていらしたのだろうか。
どれほど、自分の人生をかけていらしたのだろう。
きっと「生き甲斐」だったのだろう。
昨日読んだコラムにもあったな。
「人に応えることは、生きてきた時間とひきかえに、ということ」
自分の人生をかける=自分の時間とひきかえ
仕事でも普段のコミュニケーションでも何でも
求められて応えるには、自分の時間をひきかえにする。
どこまで自分の時間をひきかえれるのか・・・
睡眠時間?食事の時間?家族との時間?
心が大きくないと、余裕が無いとできないなー。
そう考えると、先生はとても大きな人でした。
「生きるってこういう事だぞ!」と言われている気がする。
「生き様」というものを初めて教わった気がします。
当分は、NPO法人の事務所に来るたびに
先生のことを思い出す日々です。
思い出す人が増えるのは、年を重ねた証拠かな。